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仙台発。大人の情報誌「りらく」顔語り

田村清喜(たむらせいき)

田村 清記

田村清記 - たむら せいき

昭和37年、盛岡生まれ43才。明治9年創業の老舗魚店「田清魚店」の5代目。現在鮮魚小売を主にする田清魚店代表取締役社長と飲食部門の事業を展開する田村商事代表取締役社長。回転鮨清次郎は昨年12月にオープンした仙台泉店を加えて6店舗。その他テイクアウト専門店の清次郎、イタリアン厨房「DONO・DONO」仙台泉店、「まいどおおきに食堂」仙台富谷店と魚メニューにこだわった人気店を次々に出店。話題を集める。

  原点は、お魚屋さんである。それもとびっきり”旬“の感性を大切にする生ッ粋の魚屋さんだ。だから常に頭の中は、いかにおいしく魚を食べてもらえるか。そして多くの人に魚を好きになってもらえるかでいっぱいらしい。平成11年からは、鮮魚の小売部門・業務卸部門の他に、お客様と直に向き合える飲食部門に進出。とことん魚メニューにこだわった店づくりは、田村さんのオリジナリティと魚屋としてのプライドが随所に光っている。

昭和37年、盛岡の老舗魚店に生まれた田村さん。商売一筋であった両親は常に忙しく、小さな頃は家族で旅行をしたり、記念日を祝ったりした記憶はほとんどないと言う。大学卒業後は、東京築地市場で二年間修行。一流の料理店に卸していた佃仁三という店とスーパー関係に卸していた樋泉という二店に勤め、小車に魚を積み配達したり、セリ場から荷を引き取ってきたりしながら、現場でじかに先輩たちから魚の目利きを学び、目を肥やしてきた。魚のことなら誰にも負けない自信は、この頃の修行と幼少から見聞きしてきた経験の賜といえよう。盛岡に帰り父と共にホテルや料理店、すし店などに納品する業務卸部門で活躍する。仕事の関係上、飲食店経営には早くから興味を持っていた。しかし鮮魚を納めているお得意先の分野に進出することには慎重にならざるをえなかった。その結果として、できる限り自社のお客様とバッテイングしない地域を選びオープンさせたのが回転鮨清次郎盛岡店だった。

  その後は、北上店・水沢店・弘前店と次々に出店し、念願だった仙台には昨年の12月に進出。魚のうまさを知るみやぎのお客様からも太鼓判をもらい、一安心しているところだと言う。

  回転鮨清次郎仙台泉店は、広くゆったりとした空間が特長。回転鮨のコーナーは 75 席、イス席が30席、さらに個室が4部屋あり、家族連れ、奥様同士で、またカップルでと、寛いだ雰囲気で食事が楽しめる。そしてもうひとつの楽しみはお鮨の他にも、テレビなどでもお馴染みの料理人神田川俊郎さんの愛弟子が料理長として腕を振るう本格的な日本料理も味わえることだ。雰囲気が良くて、美味しく、なおかつ安いとくればまた絶対にいきたくなるのが人情というもの。人気の程が伝わってくる。魚の持つパワーと魅力を和・洋を問わず食の世界で開花させたいという田村さんの意気込みは、ますます広がるばかり。来年には魚市場の賑わいをそのまま店づくりに反映させた「清次郎市場食堂」を弘前に出店する予定だとか。魚を焼く香ばしい匂い、ジューッ、ジューッと脂のしたたるうまそうな音、炊き上がったばかりのご飯にお味噌汁。昔ながらの日本の食卓風景が目に浮かんでくるようだ。本当は私たち、こんなご飯を食べたかったのだ。「おいしい魚を食べてもらい、皆さんに喜んでもらうのが何よりの幸せ。会社の理想でもあるんです。」と熱く語る田村さん。今後も魚が主役の美味なる世界をどんどん展開していって欲しいものだ。


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