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仙台発。大人の情報誌「りらく」顔語り

田浦芳孝(たうらよしたか)

田浦 芳孝

田浦 芳孝 - たうら よしたか

東日本旅客鉄道株式会社 取締役仙台支社長
昭和29年生まれ52才。熊本県出身。地元高校から早稲田大学に進学。卒業後昭和53年に国鉄に入社。国鉄時代最後の年である昭和61年に1年間だけではあるが仙台勤務を経験する。そして20年後の昨年、思い出深い仙台に着任。趣味は野球・ラグビーなどスポーツ観戦。

 初めて仙台に赴任したのは昭和61年。国鉄最後の年であったという。当時、仙台鉄道管理局には約1万人の職員がいて、一般人事業務の他に民営化準備や各職員の行き先を決める仕事(いわゆる「振り分け」業務)に就いていた。新しく発足するJR東日本をはじめ、JR貨物、国鉄清算事業団、公務員、一般民間企業など行き先は多種多様であった。それぞれの行き先を決め、見届けることがいかに大変な任務であったか想像に難くない。たった1年間ではあったが、仙台は数々の経験を積んだ忘れられない土地となった。

  そして20年後、当時教えを受けた清野仙台局総務部長がJR東日本の社長に就任。その清野社長のふるさとである仙台で再び活躍の場を与えられたことは感無量であり、幸運なことだと感じているという。

  その一つとして、2008年の10月〜12月に展開する「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」がある。これは県と市・JRグループ6社が一体となって展開する全国に向けての大型観光キャンペーンだ。そのプレキャンペーンとして今年の10月〜12月に、宮城全県と隣接する山形・福島・岩手3県の一部エリアで、多くのお客さまを「おもてなし」する様々な取組みが始まる。全国からのお客さまと共に、私たちも地元観光地の新しい魅力を再確認してみるのも悪くない。

  さらにこの3月18日から仙台空港とjr 仙台駅 を最短17分で結ぶ第3セクターの仙台空港アクセス鉄道が開通。これにあわせて仙台駅も国内外からのお客さまを迎える玄関口にふさわしいように発着ホームの床面を張り換えるなど装いを新たにしたり、それとは別に25年目を迎える新幹線ホームも白御影石で化粧直しをして東北の玄関のイメージアップに努めているという。

  同じ3月18日のダイヤ改正日に新しい駅も誕生。東北本線 では長町駅 と南仙台駅 の間に「太子堂駅」、仙山線では「東北福祉大前駅」の二つの駅だ。

  さまざまな話題に満ちたこの時期に仙台支社のリーダーとして采配を振るう田浦さんだが、仕事にかける信念を語ってくれた。

  それは「思いは必ず叶う」ということだ。決して神頼みを意味するのではなく、困難な仕事も強く「思い」、情熱をもって「努力」すれば「実現性」がはるかに高まるとの意らしい。そのことを支社内で伝えているという。九州は熊本の出身。肥後人のこだわり心「もっこす魂」は頑固なまでの探究心の持ち主が多いと聞く。また、ひとつのことをやりぬく行動力は各方面で活躍するリーダーを輩出してやまないとも言われる。

  強く望み、成し遂げる。田浦さんのバックボーンに貫かれているこだわりだと思う。20年前は忙しく仙台を楽しむゆとりがなかったが、今回はたまに来仙する奥さまと一緒に食べ歩き、近郊の自然を大いに愉しんでいるという。



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