jc(青年会議所)は、地元の若手経済人の集まりであり、ひと・まちの「しあわせ」のために奉仕する世界的規模の団体である。ちなみに日本全国には711団体、東北では77団体、宮城県内では11の団体が活動している。たとえば私たち仙台市民に一番馴染み深い仙台jcの活動といえば、七夕の前夜を彩る花火祭があげられる。館さんも2000年の入会を機に、この花火祭の担当を任された一人だった。何もわからないままに資金集めに奔走する中で、jcの活動を通してでなければ出会えない貴重な経験を積むことが出来た。花火祭の折りには、花火が上がった瞬間に沸き起こった大きな歓声や拍手に包まれた時、それまでの苦労も吹き飛び、人に喜んでもらう幸せを改めて感じたという。こうした活動を通して少しずつjc精神を理解し、jcを誇りに思い、何より仙台七夕花火祭が大好きになっていったそうだ。
理事長となった今年1月1日年頭の所信は、自分らしくわかりやすい言葉で表現したかったとのこと。活動スローガンは「しあわせの花を咲かせよう。青年らしく元気に活き活きと」。しあわせの花とは、イコール笑顔。私たちのまち仙台に似合う花の種を見つけて、蒔いたら大事に育て、大きな花になるように行動していきたいと語る。そのためには活動を共にする、志を同じくする仲間を増やしていきたいと、会員拡大の PR にも力を注ぐ。25才から36才まで、男女・職業を問わず、ただ今会員募集中である。
「はたちの頃はヤンチャでしたので、40才になった自分が街を語る大人になろうとは夢にも思っていませんでしたね」と笑いながら話す館さん。身長は187センチ、体重は80キロと堂々たる体格。高校時代はバスケットボールの選手として活躍した。高校卒業後は一度社会に出てさまざまな経験をするが、24才の時に一念発起し大学に進学した。若い時に紆余曲折いろいろあったおかげで、幅広い年代の友人を得、コネクションも広がったという。転んでも立ち上がり、廻り道はしたものの自分が目指すゴールには間違いなく向かっていると言い切る館さん。人生を順風満帆に過ごしてきた人よりは、「負けを知っている強さ」が彼を大きく成長させたに違いない。
たまに同級生に会って、家を建てたとか子どもが小学生・中学生になったという話を聞くと、一歩先を越されたかなと感じることもあり、急いで追いつかなくてはと思ったりもするのだとか。まだ花の独身。パートナーを募集中でもあるらしい。
スポーツマンの父親に育てられ、スポーツ観戦は何でも好きだという館さん。未来を担う子どもたちのために、スポーツを通した体験型の青少年育成事業を実施したいと意欲を燃やす。スポーツを通して礼儀を学び、勝者を称え、敗者への思いやりを育む機会をつくりたいのだという。jcだから出来る、子どもたちに魅せる夢を計画中である。